超低ノイズ回路技術を発振用 IC に応用
発振器は、デジタル信号処理を行うためのADCやCPUが搭載されたアプリケーションをはじめ、有線・無線の通信に必要不可欠の回路です。発振器の要求精度は、使用されるアプリケーションによって非常に高いものから、ラフなものまでさまざまです。通常は水晶発振子が使われ、簡単に温特と高い精度を得られます。半面、さらに特性にいいPhase Noiseを得ようとする場合には、物性だけでなく回路の工夫が必要になり、逆にそれほどいい特性を必要としない場合には、コストや堅牢性などで問題になります。
HTT4101は、今後増えていく高精度のデジタル変調技術が使われているアプリケーションに最適で、ハイレゾと呼ばれているオーディオ機器用として使用できます。HTT4201は、外付けの発振子を必要としないSilicon OSCILLATORです。外付け部品が不要なのでローコストで、起動の早いマイコンを必要とするシステムに最適です。また、HTT4301は、システムクロックに同期した逓倍信号を必要とするアプリケーションに最適です。例えば、マイコンに接続したADCに、4倍もしくは8倍のサンプリングクロックを供給する場合や、高速のデジタルインターフェイスの復調回路用のクロックに用いられています。
▲HTT 4101 : Hi -Resolution オーディオに最適な超低ノイズ水晶発振器用
発振周波数範囲 | 20~80MHz(基本波) |
周波数電源変動 | 200ppb @ 3.3V±10% |
超低位相ノイズ | 仕様書参照 |